現在、長崎県・佐世保市はIR（特定複合観光施設）の誘致活動を行っています。誘致活動の一環として、去る1月14日（金）、15日（土）、九州・長崎IR-MICEフォーラム「九州・長崎IRが創る私たちの未来」（於　出島メッセ長崎）が開催されました。フォーラムの２日目には、観光学科の井上英也先生による観光人材の育成に関するプレゼンテーションがなされ、その後、県内の学生によるIR事業に関する研究発表とトークセッションが開かれました。

　研究発表を行ったのは、国際観光学科の山元優奈さん、山内憲史郎さん、松尾詩勇斗さんの3名です。「IR誘致に向けたホテル客室管理の在り方」と題して、自分たちが行った客室管理の実証実験を踏まえ、今後発生する膨大な客室管理の簡便化・迅速化への提言を発表しました。客室清掃の方法の効率化、客室清掃のシフトをモバイルアプリを用いて調整する方法など、大学生ならではの視点から述べました。

　トークセッションでは井上先生が司会を務め、カジノオーストリアインターナショナルジャパン代表取締役・林明男氏、長崎県立大学の学生ら、そして国際観光学科の兒玉一樹さんと山火優生菜さんが登壇しました。学生らは、IR事業の説明に対する感想や産学連携コンソーシアムに関するイメージを述べました。また、林氏からは、学生の研究発表に対して賛辞が述べられました。IR-MICEをめぐって活発な意見交換がなされ、学生目線でのIR-MICEへの期待が会場に前向きに伝わりました。

　観光学科には、旅行、観光、ホテル、観光向け運輸業など、幅広い分野の実務家・専門家がいます。長崎県にはもともと豊富な観光地があり、現在はIRやMICEなどの新たな産業も生まれつつあります。今後の観光業が楽しみですね。