11月28日（火）、本学において、今年度の介護実習Ⅲ実習報告会を開催しました。今年度は4年生7名が、8月10日から9月25日の間の23日間、老人保健施設または特別養護老人ホームのいずれか4施設で、実習させていただきました。実習では受け持ち利用者の個別性を理解したうえで、生活に生じる課題をアセスメントに基づき抽出し、指導者とともに介護技術を提供する一連の介護過程の展開を目標としていました。

　実習生は、受け持ち利用者への事例展開を考察することから得られた気づきや学びを報告し、介護の奥深さややりがい、これからの自己の課題なども感じ取るなかで、大きく成長していました。

　実習施設からはご多忙な中、12名の指導者の皆様にご出席いただきました。実習生が学んだ成果をご確認いただいた指導者様からは、実習の取り組みに対する労いをいただくとともに、介護に対し、その人をよく観て根拠にもとづいたケア実践と学び続けることの重要性など、学生への将来に向けた激励もいただきました。3年生、2年生のケアワークコースの学生19名も出席した報告会は、先輩の実習経験を共有する有意義な時間となりました。

　今年度の実習期間も、コロナとインフルエンザ感染が拡大する時期でした。実習待機や実習変更などにより急遽の実習受け入れを、様々な事情からお願いすることになり、お引き受け頂いた実習施設もありました。そのような中でも、実習生を快く受け入れてくださった実習施設の皆様には、熱心なご指導と、現場実習ならではの貴重な学びを得る機会を与えていただきました。この場をお借りして、関係者の皆様方には深く感謝申し上げます。

　これから４年生は国家試験合格に向け、本格的に取り組んでまいります。教員一同、引き続き質の高い介護福祉士の育成に努めてまいります。