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2025.03.13 薬学科

【薬学科】九州文化学園高等学校 薬学部訪問を令和7年3月10日に実施しました

 令和7年3月10日、九州文化学園高等学校の「薬学部訪問」が実施されました。本イベントは、Sアカデミーコースの生徒を対象に、薬学に関する実験を通して将来の進学先の候補として薬学部について知ることを目的にしています。当日は、1・2年生39名と引率教員3名が本学を訪れました。

 今回のプログラムでは、「薬がどのようにして作られているのか」を実際に体験してもらうため、薬学科の教員および在校生の指導のもと、アスピリンの合成実験を行いました。アスピリンは解熱鎮痛薬の有効成分の一つであり、参加者はサリチル酸を原料として有機化学的手法を用いた合成に取り組みました。さらに、合成したアスピリンと市販の解熱鎮痛薬の成分を薄層クロマトグラフィーで比較し、確かにアスピリンが合成できたことを確認しました。

 実験体験の後には、模擬薬局、生薬標本、NMRなどの測定機器の見学や、在校生との交流を通じて、薬学部の学びや研究環境についての理解を深めました。

 実施後のアンケートでは、「本格的な実験で薬を作ることができて楽しかった。」、「実験を通して科学について色々知ることができた。」、「薬学部がどのようなところかわかった。」「もともとは薬学部に興味はなかったが、興味が出てきた。」といった声が寄せられ、参加者にとって有意義な体験になったことがうかがえました。

 実験に真剣に取り組む姿や、学内施設を興味深そうに見学する様子からも、薬学部への理解が深まり、科学への学習意欲が向上したことが感じられました。本イベントが参加者にとって将来の進路を考える良い機会になったことを願っています。

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