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2025.05.21
【薬学科】薬理学研究室 大橋学浩さん 日本薬学会第145年会学生優秀発表賞を受賞:ギャンブル行動症等、行動嗜癖問題解決への足がかりとなるか
日本薬学会第145年会(2025年3月27日(木)~29日(土)マリンメッセ福岡)にて、長崎国際大学薬学部 薬理学研究室 大橋学浩さん(写真)が「学生優秀発表賞(ポスター発表の部)」を授与されました(4月25日付)。
- 受賞者:大橋 学浩(現6学年 薬理学研究室)
- 発表題目:ギャンブル行動症の新規モデル動物の確立を指向した行動薬理学的検討
- 発表者:大橋学浩、西奥剛、山口拓、縄田陽子
発表会場での大橋さん
受賞研究の解説
ギャンブル行動症・ゲーム障害をはじめとする行動嗜癖問題は、近年のオンラインゲームの普及に伴い国内外において増加しています。一方、行動嗜癖はモデル動物作製の難しさから基礎研究が進んでおらず、根本的な治療薬は存在しません。当研究室では大麻の使用がヒトにおいてギャンブル行動症の病態と関連する「リスク志向性」を上昇させる点に着目して、齧歯類を用いた新規ギャンブル行動症モデルの確立を目指しています。受賞演題では、ギャンブル行動症の症状を反映する行動依存症(行動嗜癖)の薬物投与モデルの確立、更にはその推定メカニズムについて発表しました。本研究は、将来的な行動嗜癖に対する新規薬物療法の確立に寄与することが期待されます。
受賞による感想
この度は学生優秀発表賞を受賞することができ、大変嬉しく光栄に思います。自身にとって初めてとなる学会への参加でしたが、他大学の学生さんや製薬企業の方々と意見交換を行うことができ、大変貴重な経験となりました。これまでご指導賜りました先生方に深く感謝するとともに、名誉ある賞に恥じぬよう身を引き締めて残りの卒業研究に取り組む所存です。今回得られたプレゼンテーション能力や情報収集能力を活かして、将来は地域に貢献できる薬剤師を目指します。
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