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2026.08.25 薬学科

【薬学科】第15回高校生夏休み薬学研究体験が8月10-11日に開催されました。

 本学薬学部では、高校生の皆さんに自然科学への興味・関心を深めてもらい、生物・化学・物理を学ぶことの大切さを実感していただくことを目的として、毎年「高校生夏休み薬学研究体験」を実施しています。

 第15回となる今回は、「測る・考える・診る・研究する」をキーワードに、ELISAによる薬物濃度の測定、フィジカルアセスメント、TDM(Therapeutic Drug Monitoring)解析、大学における研究活動など、幅広い薬学体験を行いました。

 1日目には、ELISAを用いた薬物濃度の測定実験を行いました。大磯茂教授による講義では、薬物を検出する仕組みや、吸光度から薬物濃度を定量化する方法について学びました。実験では、薬学科の大学生および教員の指導のもと、実験器具を実際に操作し、抗原抗体反応を利用した薬物の検出とデータ解析を体験しました。普段の学校生活では扱う機会の少ない実験器具を使った本格的な実験に、高校生の皆さんは熱心に取り組んでいました。実験の様子はテレビ佐世保でも紹介されました。

 2日目には、フィジカルアセスメントとTDM解析を体験しました。フィジカルアセスメントでは、聴診器を用いて肺の呼吸音を聴き取り、正常な呼吸音と間質性肺炎などで生じる異常な呼吸音の違いについて学びました。高校生は2チームに分かれ、聞こえた呼吸音をカタカナで表現しながら意見を出し合いました。大久保伸哉講師の工夫により、遊び心を取り入れたディスカッション形式で実習を行い、楽しみながら異常呼吸音の特徴について考えました。1日目の実験を通して高校生同士の交流も深まっていたため、活発な意見交換が行われ、和やかな雰囲気の中で実習が進みました。

 TDM解析では、血液中の薬物濃度の変化を解析し、薬物が体内でどのように推移するのかを予測する方法について学びました。TDM解析ソフトを用いて血中薬物濃度の変化を推定することで、薬物治療を支える薬剤師の役割について理解を深めました。

 今回のプログラムでは、「薬物を測定する」→「体内での薬物濃度を考える」→「患者の状態を評価する」という流れを意識して実験・実習を構成しました。1日目のELISA、2日目のTDM解析とフィジカルアセスメントを通して、それぞれの体験が実際の薬学や薬剤師業務の中でどのようにつながっているのかを、高校生自身が実感できる機会となりました。

 また、中島健輔助教による大学における研究活動についての講義では、薬学部の6年制・4年制課程の違いや、薬剤師、研究者など薬学を生かした幅広い進路について紹介しました。さらに、本学薬学部で実際に行われている研究についても紹介し、薬学が医療だけでなく、基礎研究や創薬など、さまざまな分野につながっていることを学びました。

 今回の研究体験では、薬学科の大学生が高校生一人ひとりの実験や実習をサポートしました。通常のオープンキャンパスでは体験する機会の少ない本格的な実験や実習を通して薬学の幅広い世界に触れてもらうとともに、大学生や教員との交流を通して、実際の大学生活も身近に感じてもらいました。

 参加した高校生からは、次のような感想が寄せられました。

  • 「普段は使うことのない実験器具を使い、学校ではなかなか経験できない実験を体験することができて楽しかったです。今回の体験を通して、薬学部への興味がさらに深まりました。」
  • 「講義では、イラストなどを用いてわかりやすく説明していただき、楽しみながら学ぶことができました。」
  • 「今回のELISAのような薬物に関する実験を体験したことがなかったので、とても貴重な経験になりました。大学生の皆さんにサポートしていただきながら、自分たちで正確に測定することができ、感動しました。聴診器を使った実習では、実際の肺音を再現した模型で肺音を聞くことができ、薬剤師の仕事を少し身近に感じることができました。」
  • 「オープンキャンパスでは体験できないような高度な実験やフィジカルアセスメント、先生方の研究内容などを通して、薬剤師の幅広い活躍分野について知ることができ、とてもよかったです。」
  • 「大学の施設見学がとても楽しかったです。普段は見ることのできない薬局の内部を見学し、どのような設備があり、どのようなことを行っているのかを知ることができました。」
  • 「教員と大学生の仲が良く、とても楽しそうな大学だなと感じました。」

さらに今年は、参加者への記念品として、本学薬学部オリジナルのクラッチバッグを制作しました。薬学部のロゴを新たにデザインし、波佐見町の岩㟢紙器様とのコラボレーションによって制作したオリジナルバッグを参加者に贈呈しました。地域企業との連携から生まれた実用的な記念品は、高校生の皆さんにも大変好評でした。

  • 「大学生や地域企業とのコラボレーションによって作られた、こだわりのあるおしゃれで実用的な記念品をいただくことができ、とても嬉しかったです。大切に使いたいと思います。」
  • 「お土産もらえるって聞いた時に、ボールペンとかかなって想像してたんですけど、コラボしてこだわって作られたものでおしゃれで実用性のあるものだったので、めっちゃ嬉しかったです!🙌🏻💖たくさん使います!」

 高校生の皆さんにとって、本格的な実験や実習を通して薬学の魅力に触れ、薬剤師や研究者など将来の進路について考えるきっかけとなる2日間となりました。また、教員や学生にとっても、高校生の皆さんと交流しながら薬学の魅力を伝えることができる貴重な機会となりました。

 長崎国際大学薬学部では、薬剤師としての実践力だけでなく、科学的に考える力や研究する力を身につけるための学びを大切にしています。今回の研究体験をきっかけに、薬学の世界に興味を持っていただければ幸いです。

 来年度も「高校生夏休み薬学研究体験」を実施する予定です。高校生の皆さんの参加を心よりお待ちしています。

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