長崎国際大学特別講演会開催にあたって

　九州最西端に位置する長崎国際大学は、本年創立10周年を迎えました。現在アジアからの留学生を受け入れ、学びのテーマとして「いのち・健康・暮らし」を掲げ人材育成を行っています。「アジアは近い」と言われながらも、本当の相互理解ができているのでしょうか。私たちは、アジア人として文化や歴史などを、学び合う機会を形成してきたのでしょうか。

　創立記念事業の第2回目として多彩な分野でご活躍の姜尚中（カン・サンジュン）先生に日韓協力と九州の未来を語っていただきます。次の10年を見据え、私たちがなすべきことは何かを共に考える場としたいと思います。

長崎国際大学学長　潮谷　義子

　東京大学大学院教授として教鞭をとるかたわら、ＮＨＫ教育テレビの「日曜美術館」の司会、テレビ朝日「サンデーフロントライン」（日曜あさ10時）等にも出演され、また数多くの著書を執筆、討論番組における鋭い論客としても人気を博しておられ、多彩な分野で活躍されている姜氏を迎えての講演会です。どうぞご期待ください。

講師プロフィール

©今村拓馬

東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授
姜　尚中（カン　サンジュン）

1950年、熊本県熊本市に生まれる。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。旧西ドイツ、エアランゲン大学に留学の後、国際基督教大学助教授・准教授などを経て、現在東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授。専攻は政治学、政治思想史。テレビ・新聞・雑誌などで幅広く活躍。主な著書に『オリエンタリズムの彼方へ－近代文化批判』、『マックス・ウェーバーと近代』、『ナショナリズムの克服』、『姜尚中の政治学入門』、『日朝関係の克服』、『在日』、『ニッポン・サバイバル』、『愛国の作法』、『悩む力』、6月に初の自伝的小説『母－オモニ－』刊行など。

講演テーマ

≪日韓協力と九州の未来

－市民・人権・平和の東北アジア・コモンハウス≫