大学総合トピックス
2011.01.13
【茶道文化】茶道文化Ⅳ「卒業茶会」~4年間で学んだ「もてなしの心」~
茶道文化Ⅳの授業の集大成として「2010年度卒業茶会」を本学が持つ4つの茶室のうちのひとつ「耳順亭」で実施され、学生たちは4年間にわたり培ってきた「もてなしの心」を見事に表現しました。
「耳順亭」という名前は、「我十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。四十にして惑わず(不惑)、五十にして天命を知る。六十にして耳順(した)ひ、七十にして心の欲する所に従ひて矩を超えず。」とあり、この「六十にして耳順(した)がひ」という論語の教えに由来しています。
学生たちは前日からお客様を迎えるために、露地や蹲踞の掃除をしました。時に寒くて凍えそうになることもありましたが、皆で力を合わせて頑張りました。
当日の茶会では日頃から「おもてなし」を実践されている佐賀県の薬局の方々や佐世保市の観光に携わる方々をお招きし、実社会の貴重なお話を伺いました。学生たちは茶道で学んだ「もてなしの心」が実社会でもとても大切であることを再認識し、観光、福祉、栄養、薬それぞれの分野に進む決意を新たにしていました。また、練習を重ねた点前も見事に決まり、美味しい一服の茶を点てる事もできました。
多くの人に支えられ集大成にふさわしい感動、涙ありのひとときの中、一人ひとりが茶道文化で学んだ「相手を思う心」を再確認し、思い残すことのない茶会となりました。
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