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2012.01.19 茶道文化

【茶道文化】心新たに、初釜からスタート-日本の正月について学びました-

  茶道文化では、年の始めに「初釜」という行事を行います。初釜とは、1年の稽古始めのことを指します。床の間には蓬莱山飾り(蓬莱三方(ほうらいさんぽう)の奉書紙の上にもち米、シダ(裏白)、ゆずり葉、そして長寿を意味する海老を飾る)をし、今年1年も幸せに健康に暮らせるようにみなで祈願しながら、献茶(お茶を点て、神様にお供えする)をします。今年も茶道文化を履修する1~4年生が各クラスで初釜の儀を体験しました。
 「あけましておめでとうございます」の語源や注連飾り、門松、若水迎えの説明やお年玉の歴史的背景など、正月に関する知識を深めました。また、各グループに分かれて、お祝儀袋を使う際のマナーも学びました。

 4年生のクラスでは、嶋内教授の台子の献茶でスタートし、厳かな初釜が執り行われました。滅多に見られない教授の点前に、参加した学生たちは足のしびれも忘れ、一心にその所作を見つめていました。茶道を4年間学んできただけあって、献茶の意味も理解し凛として臨む姿に、もうすぐ大学を巣立ち大人になっていく逞しさを感じました。
 1年生にとっては初めて経験する「初釜」ですが、4年生にとっては学生生活最後の「初釜」となりました。それぞれどんな想いで、どんな決意を持ち、この授業に臨んだのでしょう。
  

 また新たな1年がスタートします。本年も学生にとって実りある年でありますように、また皆様にとって幸多い年でありますよう、お祈り申し上げます。本年も長崎国際大学茶道文化をどうぞよろしくお願いいたします。

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