大学総合トピックス
【大学総合】「SDGsの実現~ピア・サポート研修会を通して~」を実施しました。
学校法人九州文化学園では、2021(令和3)年3月17日(水)、「みんなで考えるSDGsの日」に合わせて、学園全体でSDGsを推進していくことを宣言し、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」を法人全体、一丸となって推進しています。
持続可能な開発目標(SDGs)のなかには、目標やターゲットとして、すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供することや、年齢、性別、障害などに関わりなく、すべての人々の社会的な包含を促進することなどが掲げられています。
本学でもSDGsの一環として、令和3年9月21日(火)にピア・サポート研修会を実施しました。
ピア・サポート活動は、開学当初の2000年より、多くの学生の熱意と協力によって、取り組まれてきました。ピア・サポート活動では、障がい等の理由により修学上の困難をもつ本学の学生に対して、本学の学生がピア・サポーターとなり授業の受講や学内の移動のサポートなどをおこなっています。
今回の研修会は、ピア・サポーターだけではなく、本学に在籍するすべての学生を対象とし、幅広く参加者を募りました。研修会には、熱意ある34名の学生が参加しました。
研修会の主な内容としては、「修学上の困難をもつ大学生からみたキャンパスライフの理解と支援」でした。参加者には、キャンパス内における移動の際の困難感や不安感を体験的に学んでもらったり、そのような困難感をもつ学生に対する支援技術を学んでもらったりしました。
第1部では、本学、社会福祉学科の浦秀美講師により移動支援技術の講義をおこなってもらいました。
第2部では、視覚障がいや運動障がいをもつ人たちが、キャンパス内の移動の際に、どのような困難感をもっているのかを、体験的に学び、そこからよりよい支援のあり方について参加者同士でディスカッションをおこないました。
研修会全体を通して、参加者からは、小さな段差や障害物でさえも移動の妨げになり、その妨げが移動の不安感や恐怖感につながることを学んだなどの感想がありました。
今後も、本学では、SDGsの目標達成を目指し、ピア・サポーター研修会の実施や、全学生に向けた啓発活動を積極的におこなっていきます。
なお、この取り組みは令和3年度学長裁量経費「NIUピア・サポート活動によるSDGsの実現目標4・10の実現のため」の一環として実施いたしました。