大学院トピックス
【大学院】フランスの糖鎖生物学者 ヤン・ゲラルデル博士による海洋生物グライコーム ウェビナー開催のお知らせ (3月23日(水)17:00-)
Séminaire sur l'analyse du glycome des organismes marins : de la structure aux fonctions dans les interactions inter-cellulaires
パリから高速鉄道TGVで北へ1時間向かうと、ベルギーとの国境に、フランスで人口第10位の都市リールがあります。ここはリール大学やリール・ルイ パスツール研究所など、世界を代表する大学や研究所をもつ学生都市でもあります。ヤン・ゲラルデルさんは、微生物からヒトまでの糖鎖をはば広く研究し、長崎では軍艦島を訪ねた経験もある、日本ファンのすてきな糖鎖生物学者です。わかり易い英語を話します。
開催概要
開催日
2022年3月23日(水) 17時-18時30分(予定)
講演時間 30分程度、質疑、スポンサーによるショートプレゼンを行います。
本ウェビナーの参加者へ、査読付きオープンアクセス国際学術雑誌Marine Drugs (IF 5.118 2021年)より、新特集号 “Marine Glycomics 2.0”への出版費割引が発表されます。
言語・形態
英語・ウェビナー (Webによるオンラインセミナー、日本語で質問できます)
レベル・対象
大学院博士課程レベル・糖鎖に興味をもつ大学院生、生化学や分析化学分野の教職員など
参加方法
このリンク(↓)から申し込んでください (~3月22日中)
メールでzoom アドレスを送ります。
ウェビナータイトル
Glycome analysis of Marine Organisms: from Structure to Functions in Interaction
「海洋生物のグライコーム解析:相互作用からみる糖鎖の構造と機能」
プレゼンター
Prof. Dr. Yann Guérardel (ヤン・ゲラルデル)
UGSF, CNRS, Université de Lille, France (フランス国立科学研究センター 糖鎖科学研究ユニットディレクター, リール大学 教授)
オーガナイザー
Senior Assist. Prof. Dr. Yuki Fujii (藤井 佑樹)
Dept of Functional Morphology, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Nagasaki International University (長崎国際大学 大学院薬学研究科 機能形態学研究室 講師)
ウェビナーの内容
- 海洋生物は、創薬候補分子の宝庫です。このうち糖タンパク質や糖脂質の「糖鎖」は、細胞間のコミュニケーションに働き、感染や共生などの重要な生命現象を制御します。
- 講演では海綿動物、刺胞動物、軟体動物、原索動物、魚類などの海洋動物が有す糖鎖の全構造解析(グライコーム)に始まり、動物間の糖鎖の共通性と多様性が紹介されます。
- 続いて、病原性微生物のすむ水圏で生存するために、海洋動物はどのように糖鎖を役立て環境に適応しているかを説明します。
- 最後に、糖鎖受容体レクチンを用いた微生物やウイルス糖鎖との相互作用、感染を阻止する仕組み、糖鎖とレクチンからみた感染制御の進化についての最新の研究を話します。
協賛
Marine Drugs editorial office (MDPI)、 株式会社グライコテクニカ
共催
比較グライコーム研究会、横浜市立大学
リンク
問い合わせ
長崎国際大学 大学院薬学研究科 藤井 佑樹 (yfujii@niu.ac.jp)