大学院トピックス
【大学院】大学院薬学研究科教員が第108回インド科学会議で招待講演を行いました
招待講演者 | 藤井佑樹(大学院薬学研究科 准教授 機能形態学) |
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演 題 | Fundamental Study of β-Trefoil Lectins for Medical Application.* (医学応用のためのβ-トレフォイルレクチンの基礎研究*) |
会議名 | 108th Indian Science Congress (108th ISC 第108回インド科学会議) |
重点テーマ | Science and Technology for Sustainable Development with Women Empowerment (女性の潜在能力を活かす持続可能な発展のための科学技術) |
会 期 | 2023年1月3日(火)~7日(土) |
開催地 | インド共和国、マハーラーシュトラ州ナーグプル、R.T.M. ナーグプル大学 |
総裁 | Dr. Vijay Laxmi Saxena |
* 本研究は、科学研究費補助金、糖鎖生命科学連携ネットワーク型拠点(J-GlycoNet 文部科学大臣認定)支援型糖鎖共同研究、長崎国際大学学長裁量経費および同大学学内研究費の支援を受け、国際共同研究として行われました。
108thIndian Science Congressと招待講演の概要
インド科学会議は、1914年以来開催されてきた国家最大の科学者会議です。毎年1月の第一週にインド各地で開催され、招待されたノーベル賞科学者、全インドおよび海外から参加する約2万人の研究者や学生が、科学の進歩を報告・議論し、発展を祝います。
108th Indian Science Congress (第108回インド科学会議)は、インド中央部の都市ナーグプルに位置し、100年以上の歴史を誇るインド中央部最高教育機関 R.T.M. Nagpur University(ラシュトラサント・トゥカドゥジ・マハラジ ナーグプル大学)で2023年1月3-7日に開催されました。
開会式(左)と閉会式(右)の様子 :ナレンドラ・モディ インド共和国首相(左)、アダ・ヨナス 博士(右・2009年ノーベル化学賞受賞)
会期中は、宇宙工学、植物科学、ナノテクノロジー、医科学、情報学など14の分科会場で研究発表が行われました。New Biology (ニューバイオロジー)分科会は、生化学、生物物理学、分子生物学およびバイオテクノロジーを含む異分野融合の分科会です。本学大学院薬学研究科准教授 藤井佑樹(左)は、108thISC New Biology分科会 Dr. Kavyashree Rangappa総裁より海外研究者として講演の要請を受け、インド、アメリカの研究者と共に招待講演を行いました(1月5日)。
開催式1月3日朝 (左)、講演の様子(中)、研究者と学生に温かく囲まれた講演後の風景(右)
分科会では、佐世保に生息するムラサキインコガイから発見したレクチン(糖鎖結合性タンパク質)「セヴィル」の構造特徴と医薬への応用可能性を英語で講演しました。細胞に投与したセヴィルが、表面の糖脂質糖鎖と結合し、がん細胞では細胞死を、免疫細胞では分化した結果を中心に話すと、研究者や学生から多くの質問が起き、インドでの反響の手ごたえを感じることができました。佐世保発の研究が、沢山の研究者や学生に興味を持たれたことから、今回の機会を、インドとの学術研究教育の交流など今後のネットワークづくりに役立ててゆきたいと考えています。
108thISC New Biology分科会Dr. Kavyashree Rangappa総裁 (中央)、藤井佑樹 長国大准教授 (中央右)
本会議に加えて、科学展覧会(左)、女性や子供の科学会議(中)、インドの伝統といまをおり交ぜたナイトショー(右)などが盛大に開催されました
研究メンバー
- 藤井佑樹
(長崎国際大学大学院 薬学研究科 准教授) - 鎌田健一
(ベルギー王国 レーヴェン・カトリック大学 博士研究員) - Marco Gerdol、
(イタリア共和国 トリエステ大学 研究員) - Imtiaj Hasan
(バングラデシュ人民共和国 ラジャヒ大学 生化学・分子生物学科 教授) - S. M. Abe Kawsar
(バングラデシュ人民共和国 チッタゴン大学 化学科 教授) - Jeremy Tame
(横浜市立大学大学院 生命医科学研究科 教授) - 大関泰裕
(横浜市立大学大学院 生命ナノシステム科学研究科 教授) - 藤田英明
(長崎国際大学大学院 薬学研究科 教授)