大学院トピックス
2025.09.12
【薬学研究科】嘉数圭祐さん(大学院薬学研究科3年生)が、第40回老化促進モデルマウス(SAM)学会学術大会において若手研究奨励賞を受賞!
大学院薬学研究科 医療薬学専攻 分子生物学研究室博士課程3年の嘉数圭祐さん(本学健康管理学部健康栄養学科助手)は令和7年8月29日、広島国際会議場(広島県広島市)で開催された第40回老化促進モデルマウス(SAM)学会学術大会(https://40th.samrc.jp)において発表を行い、若手研究奨励賞を受賞しました。
演題
老化促進モデルマウス(SAMP1)におけるクメストロールを多く含む豆モヤシの抗老化作用メカニズムについて
研究内容
これまでに本研究室では、HASPIN遺伝子を同定し、その機能解析を進めてきました。その成果として、HASPINが有するキナーゼ活性の阻害剤がアルツハイマー病やがんの発症を抑制することを明らかにしてきました。さらに、天然由来成分であるクメストロールがHASPINの働きを阻害することが報告されたことから、クメストロールを多く含む野菜に着目しました。その結果、クメストロールを通常の約20倍多く含む豆モヤシの栽培法を開発することに成功しました。
今回の発表では、この豆モヤシを老化促進モデルSAMP1マウスに経口摂取させ、その効果を解析しました。その結果、豆モヤシ経口摂取により老化に伴う脱毛が抑制され、血中のテストステロン値の低下も改善されることが明らかになりました。
加齢によりテストステロン値が低下する加齢性腺機能低下症は、様々な加齢関連疾患の要因とされていることから、豆モヤシの経口摂取が、抗老化作用をもたらす可能性が期待されます。
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