社会連携トピックス
【異文化理解教室】佐世保市立広田小学校6年生の皆さんが、異文化理解教室に参加されました。
佐世保市立広田小学校6年生の皆さん(178名)が、異文化理教室に参加するため、10月21日(木)に、本学を訪問されました。この日は徒歩で1時間ずつかけて、小学校と本学の間を往復されました。
前回(6月)の交流の際、広田小学校6年生の皆さんは本学の留学生に、日本の子どもの遊びをたくさん紹介してくれました。今回は韓国と中国の留学生が、子どもの遊びを含む自分たちの文化を紹介しました。
1.三毛(サンマオ)
中国で子どもによく知られているおとぎ話「三毛流浪記」の主人公である「三毛」という男の子の顔を、目隠しをしたまま描くという遊びです。目隠しをして人間の顔を完成させるところは日本の福笑いと似ていますが、紙で作った目・鼻・口の代わりに、自分の手で顔を描くところが違います。目隠しをした人は、ゲームのパートナーの人に2~3度ぐるぐると体を回してもらってから、ホワイトボードに歩み寄って描き始めます。
このコーナーを担当した沙美華(さ・みか)さんと陳照照(ちん・しょうしょう)さんは、みんなが盛り上がってくれたのがうれしかったそうです。また、どのクラスにもお笑いタレントのようにみんなを笑わせてくれる人がいることに驚いていました。
2.スムゴゲ
韓国の小学校や中学校でよく行われるクイズ。このクイズの参加者は、問題を出した人に二十回まで質問をすることができます(NHKの「クエスタ」に少し似ているかも)。キムチや歌手のKARAなどはすぐに答えが出ました。ところがアンパンマンが問題に出たときには、なかなか答えが出ませんでした。しかしこのクイズを通じて、韓国でもアンパンマンに人気があることを分かってくれたようだと、このコーナー担当の崔栄準(チョエ・ヨンジュン)さんは感じました。同じくこのコーナーを担当した金恵真(キム・ヘジン)さんは、答えが分かったときや、「もう一回スムゴゲをやりたい」と言った時の広田小6年生の表情が強く印象に残っているそうです。
3.クンジョルとチマチョゴリ
このコーナーでは、韓国の女性の伝統衣装であるチマチョゴリと、あらたまったときに行うクンジョルというあいさつを紹介しました。金ボラムさんがチマチョゴリを着て登場し、洪淳元(ホン・スンウォン)さんはチマチョゴリとクンジョルを説明しました。クンジョルのしかた(女性と男性で違います)を聞いたのちに、広田小6年生の皆さんも挑戦しました。
4.中国の漢字と日本の漢字
このコーナーでは于成友(う・せいゆう)さんと庄緒玲(しょう・ちょれい)さんが、中国と日本の漢字の違いを説明しました。意味は同じなのに、中国と日本で違う字が沢山あることが分かりました。「どちらの国も漢字を使うので、お互いに理解しやすい」と思うことはよくありますが、自分で中国の漢字を書いてみて、両国の文化に違うところと同じところがあることの不思議さや面白さを分かってくれたことと思います。
4つのコーナーを回る中で、「6月に会った○○さんだ!」と再会を喜んでくれる声も聞こえました。留学生と一度会うだけでなく、同じ人と何度も交流できるのは貴重なことだと思います。留学生にとっては、日本人の大学生や年長の大人だけでなく、もっと若い世代の日本人と交流するよい機会になったことでしょう。
広田小6年の皆さんは、異文化理解教室が済んでから、グランドで秋晴れの陽気をしばらく楽しんでいかれました。12月には今年度3回目の交流が予定されています。