社会連携トピックス
【社会貢献】《参加者募集》12/6 平成25年室内環境学会学術大会 市民公開講座 「節電対応による問題点と課題および対策」を開催します
本学薬学部准教授 佐藤 博が大会長を務める平成25年室内環境学会学術大会において、市民の皆様にもご参加いただける市民公開講座「節電対応による問題点と課題及び対策」が開催される運びとなりました。
節電が社会的なテーマとなっていることもあり、より多くの市民の皆様にご参加いただきたいと考えております。
1.テーマ
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故以降、全国的に節電対応が求められています。その中で、健康被害などを引き起こされないような上手な対応をいかにしていくのか、具体的な分かりやすいお話を頂きます。住宅内の温熱問題など人体に対する側面と建築物の衛生の立場から考えてみたいと思います。
2.市民公開講座概要
【名称】:平成25年室内環境学会学術大会:市民公開講座
「節電対応による問題点と課題および対策」
【日時】:2013年12月6日(金)17:00~18:30
【会場】:アルカスSASEBO 3階 大会議室
長崎県佐世保市三浦町2−3 ℡0956-42-1111
【参加費】:無料となっております。
【申込】:事前の申し込みは必要ありません。
【主催】:室内環境学会
【内容】:下記のプログラムを予定しております。
講演「住宅内の温熱環境問題」:栃原 裕(九州大学名誉教授)
講演「災害対策と建築物衛生」:大澤 元毅(国立保健医療科学院・統括研究官)
司会:欅田尚樹(国立保健医療科学院・生活環境研究部長)
3.室内環境学会について
室内環境学会は、室内環境に係わる諸問題に関して、その研究の発展を促進し、会員相互の交流を図り、健康で快適な室内環境の創造を目指すことを目的としています。いろいろな分野の研究者・実務者等が集まり、室内環境の問題について意見交換し、さらに快適環境の創造に向けて実際に活動できる場として、1994年9月に室内環境研究会が設立されました。この室内環境研究会は1998年1月より「室内環境学会」と名称を変更してさらなる発展を目指し、さまざまな角度から室内環境の問題の解決に取り組んでおります。
今回は、「平成25年室内環境学会学術大会」が平成25年12月5日・6日の両日、アルカスSASEBOを会場として実施されることとなっており、その一環として本市民公開講座を開催することとなっております。
【平成25年室内環境学会学術大会ホームページ】
4.担当教員紹介
平成25年室内環境学会学術大会 大会長
長崎国際大学 薬学部 准教授 佐藤 博 (さとう ひろし)
専門分野:公衆衛生学、環境衛生、環境科学、香粧品学
研究テーマ:環境衛生に関する研究
担当科目:教養セミナーA・B、地球環境論、基礎の化学、基本科学実習、香粧品学、公衆衛生学Ⅰ・Ⅱ、衛生薬学実習、環境科学、薬学英語、総合演習Ⅰ~ⅢB、卒業研究、公衆衛生
プロフィール:
1985年 九州大学大学院薬学研究科修了
1985年 花王株式会社栃木研究所・東京研究所駐在
1988年 東陶機器(TOTO)株式会社基礎研究所2003年薬学博士(九州大学)
2006年 長崎国際大学健康管理学部講師
2008年 長崎国際大学薬学部准教授
研究紹介
水環境の点から上水下水を含む水の衛生について、室内環境の点から室内空気汚染について、更に大気汚染の機構等について研究を進めていきたいと思っています。
具体的には、飲用水や下水中の有害物質の分析があります。安全な水を確保することは非常に重要です。また、室内空気汚染物質としては、シックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機化合物)が挙げられます。すでにホルムアルデヒドは厚労省から規制されています。
更に、新たに問題となってきた内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)や残留性有機汚染物質(POPs)も重要です。環境ホルモンは子孫への影響が懸念されており、POPsは環境中で分解しにくく、生物体に濃縮しやすい、ヒトに対して有害な地球環境規模での汚染が明らかとなってきた物質です。これらの物質と環境衛生との関連を研究していきます。