社会連携トピックス
【社会貢献】《参加者募集》学生による「観月茶会」を開催します
長崎国際大学は、「ホスピタリティ」の精神を実践的に修得するため、地元旧平戸松浦藩主・松浦鎮信の興した茶道・鎮信流を重要な教育課程に位置づけております。
学生たちは、「茶道文化」の授業を通じて、日本の伝統文化を「再発見」「再理解」し、国際的視野を涵養するとともに、地元・長崎県の文化・歴史に対する関心を高め、様々な地域貢献を行っております。
この度、本学では茶道文化Ⅲ履修学生が中心となって、「観月茶会」を企画し実施することと致しました。履修学生に対する教育的な効果と併せ、地域の皆様との交流を目的にしております。多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。
1. 本茶会の概要
下記の要領で観月茶会を開催致します。
【場所】 学校法人九州文化学園 長崎国際大学 1101教室
〒 859-3298 長崎県佐世保市ハウステンボス町2825-7
Tel 0956-39-2020
【日時】 平成27年10月16日(金)
第1部…18:00 第2部…19:15 ※2回実施します。
【内容】
1.挨拶
2.点前披露 (学生が点前を披露します。)
3.点て出し (ご参加の皆様にお茶をお出しします。)
4.俳句披露 (亭主・半東、お客様が俳句を披露します。)
【費用】 おひとり様350円を当日お支払いいただきます。
【定員】 各回50名様のご参加を予定しております。
【申込】
下記項目をご記入いただき、9月30日(水)までにメールまたはFAXにて お申し込みください。
1.お名前
2.ご連絡先
3.参加人数
4.希望時間帯
【申し込み先】
長崎国際大学 茶道文化教室 担当:大山
電話:0956-20-5595
FAX:0956-20-5818
メール:oyama@niu.ac.jp
※なお、当日は椅子席になっております。洋装でもお気軽お茶を楽しんでいただけるよう企画しております。お誘い合わせの上お申し込みください。
2. 担当教員コメント
今回の観月茶会では、茶道文化Ⅲ履修者の中からリーダーを選出し、履修者全員を亭主・半東、接待、水屋などの役割に振り分け、計画から実施までを行います。
学生が主体となって茶会の企画・運営をすることで、茶会の組み立て方、もてなす側の心遣いを学ぶことが目的です。
事前に舞台を飾るススキや秋の草花を野山に採りに行き、当日は会場の設営、ライトアップにも力を入れ、230名の方にご参加いただきました。今年で12年目を迎えます。昨年の茶会以上のものを作り上げるべく、学生たちは真剣に取り組んでいます。
秋の月夜を愛でながら、お気軽にお茶を楽しんでいただきたいと考えております。皆様方のご参加を、心よりお待ち致しております。
3. 茶道鎮信流のご案内
本学における茶道教育は、郷土平戸藩の第29代松浦鎮信によって始められた武家茶“鎮信流”に則って行われています。
平戸は16世紀中頃から、明、ポルトガル、スペインとの貿易が開け、西欧文化導入の最初の窓口であり、徳川時代に入ってからは、オランダ、イギリスの貿易を独占し、オランダ商館の設立など「西の都」として隆盛を続けていました。
しかし、オランダ商館が長崎出島に移り、一斉の外国貿易を禁止された平戸藩は、経済の荒廃と共に人々の心の荒廃を憂い、藩主であった松浦鎮信は、耕地開墾、殖産を奨励、文教を盛んにし、山鹿素行の学統を伝え、茶道精神の普及に務めました。
鎮信の生きた時代(1622(元和8)年~1703(元禄16)年)は、武家茶道が確立した時期であるというだけでなく、「茶の道」または「道としての茶」という意味での茶道という言葉が定着していった頃でもありました。鎮信は武家茶の系譜に連なる大名でありつつ、しかも同時に「道としての茶」を自覚的に選び取ろうとした先駆的な茶人の一人でもあったのです。
4. 昨年度の観月茶会の様子
会場遠景
学生による点前披露
5. 担当教員プロフィール
嶋内 麻佐子 教授(人間社会学部 国際観光学科)
【専門分野】武家茶鎮信流における茶道教育
【研究テーマ】武家茶と町人茶の比較研究、茶道鎮信流のもてなしについて
【所属学会】日本茶道文化学会、日本ホスピタリティ・マネジメント学会
九州藝術学会、「九州学」研究会、日本茶道技術協会
【プロフィール】
2000年 西南学院大学大学院修了 修士(文学)
2000年 茶道鎮信流九通(師範)
2003年 長崎国際大学人間社会学部准教授
2008年 長崎国際大学人間社会学部国際観光学科 教授