10月17日（土）に後期の第3回長崎国際大学公開講座が開催されました。

　今回は、健康管理学部健康栄養学科の野村秀一教授が、「感染症ってどんな病気？」というタイトルで講演されました。

　多くの写真や図を用いて、感染症の基礎である微生物（細菌、ウィルス、カビ原虫）の説明に始まり、感染の経路や感染症に対する防御機構について、分かりやすく解説されました。また、特に高齢者で気を付けなければならない誤嚥性肺炎などの疾患や、予防法についてのお話もありました。予防法としては、１抵抗力（免疫力）を低下させない。２病原体に対する免疫力を付ける。３感染経路を絶つ。4感染源に近づかない。というご説明でした。中でもお魚のヒラメの筋肉部分に「クドア」というちょうど花のような形をした寄生虫がいて、アニサキスと同じように消化器に感染するものが比較的最近発見されたというお話が印象的でした。

　参加された皆さんは、熱心に耳を傾けられていましたが、公演中は、野村先生の親しみのある独特の語り口と、ユーモアに富むお話で、会場は終始笑いの渦が絶えることなく、何とも和やかな雰囲気に包まれていました。