社会連携トピックス
【公開講座】平成27年度後期公開講座(第4回)を開催しました
10月24日に第4回の長崎国際大学公開講座が開催されました。今回は、薬学部薬学科の大磯茂准教授が、「自分のくすりのこと知っていますか。〜くすりの情報について〜」というタイトルで講演されました。
大磯先生は今回の講演に先立ち、「参加者の皆様に質問です。私の出身地はどこでしょう?講演を聞いて考えてみて下さい!」と問いかけられました。大磯先生の特徴の有るイントネーションと予想外の問いかけに会場が爆笑に包まれる中、薬に関する情報についての解説が始まりました。
講演の序盤では、薬に関する情報の種類とそれらを理解することの重要性を学びました。特に、薬に関する情報を得るための手段が多様化していることや、私たちと医師との間で重要と位置付ける情報に意外と大きな差異があることが示され、多くの方が驚いていたようでした。私たちが何気なく見過ごしがちだった添付文書の具体例も示され、ポイントを丁寧に踏まえながら記載内容の読み方を学ぶことができました。これまで小さな文字が溢れる添付文書をなかなか受け入れることができなかった方も、大磯先生のわかりやすい解説によって少しコツが理解できたのではないでしょうか。今回の講演では、実際にインターネットを使用して薬に関する情報を調べる方法の一つとして、医薬品医療機器総合機構(PAMDA)のホームページが紹介されました。一般に、「薬に関する情報」と耳にすると少なからず難しい印象を抱いてしまうと思いますが、かぜ薬や糖尿病の治療薬を例として検索した結果、想像していたよりも遙かに多くの情報を簡単に引き出せることに驚きました。また、インターネットを利用した場合は最新の情報を得ることができるため、副作用の症例やジェネリック医薬品に関する情報をいち早く入手できる利点があることも学習しました。
かぜや持病など、日常生活の中で薬を服用する機会は非常に多いことから、今回の大磯先生のご講演は参加者の皆様にとって大変身近で、大変興味深いテーマとなりました。薬は病気の治療に有効である反面、使い方によっては身体に有害な作用が出ることがある「諸刃の剣」であることから、本日学習した内容が今後の生活で役立つのではないかと思います。
講演の最後に、冒頭で問いかけられた大磯先生の出身地が明かされました。「実は鹿児島です」と少しハニカミながら明かされた正解を聞くまでもなく、ほとんどの方が正解でした…。薬に関する講演内容も大磯先生の出身地も、とてもわかりやすかったですね(笑)。
以上で、学校法人九州文化学園創立70周年記念事業として行われた平成27年度後期の長崎国際大学公開講座を無事に閉講することができました。ご参加いただきましたみなさまに感謝を申し上げます。来年度も公開講座を予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。