11月1日（火）、秋季公開講座の学外講座が開催されました。今回は「博物館のスペシャリストと巡るバックヤードツアー～九州国立博物館の「裏側」を覗いてみよう～」と題し、九州国立博物館への日帰りツアーを実施し、約30名の皆様にご参加いただきました。

　往路の車内では博物館見学に先立ち、長崎国際大学の「博物館展示のプロ」である下湯助教から「博物館をより楽しむ7つの極意」を教えていただきました。「木を見て森を見ずをしない＝展示室を人の流れに合わせて鑑賞しない」や「音声ガイドは活用する」、「映像資料は必ず見る」といったポイントが挙げられ、参加者の皆様も熱心に聞き入っていらっしゃいました。

　今回のツアーの最大のポイントは、7つの極意の1つでもある「博物館の裏側を知る」ための「バックヤードツアー」。普段は立ち入ることの出来ない博物館の裏側を見学し、免震層や収蔵庫、文化財保存修復施設を間近で見ることで、文化財を守る大切さを体感していただけたのではないでしょうか。

　特別展や常設展を鑑賞する際にも、下湯先生に教わった極意を早速実践し、「普段は使っていなかった音声ガイドを活用してみました」、「自分のペースで鑑賞してみました」という方が多くいらっしゃいました。

　復路のバスの中では博物館や美術館に関する現状と課題についての説明に加え、下湯先生への質問コーナーが設けられ、皆さんから色々な質問が挙がっていました。

　大変に好評で、申込受付から2日足らずで満席になってしまった今回のツアー。また皆様のご要望にお応えできるようなツアーを企画していきたいと思います。ご参加下さった皆様、本当にありがとうございました。