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2017.10.16 社会貢献

【公開講座】平成29年度秋期公開講座(第3回)を開催しました

記憶と忘却-頭のよくなる薬はありますか?

 10月14日(土)に行われた秋季公開講座は、薬学部薬学科薬理学研究室の山本経之教授による「記憶と忘却-頭のよくなる薬はありますか?」でした。

 私たちの脳や全身にある神経細胞は、生まれてきてからひとつとして増えない特殊な細胞であることが知られており、その性質や仕組みの理解に時間がかかる分野かもしれませんが、音楽、絵、写真などを用いて、参加者の皆さんの興味をひく工夫がなされていました。 講演内容は140億個の神経細胞から成る脳の機能についてで、視覚のネットワーク、脳の重さと体重の関係、左脳と右脳の機能の違い、記憶の種類や脳内麻薬など、幅広い分野についてご紹介いただきました。私たちの目に映る景色は網膜にある色や光を感知する細胞を介して脳に伝えられ、視覚として認識することができますが、脳内の神経回路をプリンターの回路に例えて説明するなど、ビギナーにも易しく学べる内容でした。特に、自身の「経験」に関連した「エピソード記憶」、「信号の赤は止まれ」などという認識の「意味記憶」や犬を実験に用いて証明された「反射」など、記憶にも種類が存在する説明をされたときに、実生活にリンクする部分もあり、参加者の皆さんが熱心に耳を傾けていたことが印象的でした。

 私たちは生活の中で「忘却」、すなわち忘れることについて、ネガティブに捉えがちですが、山本先生は「人間は忘れるから生きていける」と皆さんを励ましたり、メモや手帳に必要事項を記入することや、周りの家族・友人に補完してもらうこと、が重要であると述べられました。また、その実現のためには、「笑顔を心がける」、「自分自身が愛される人になる」、「友情を育む」といった、実生活に活用できるアドバイスや、忘却とうまく付き合っていくコツを伝授していただき、盛会となりました。

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