社会連携トピックス
2017.06.29
【公開講座】平成29年度公開講座(第3回)を開催しました
「ポスト地元の時代」を生きる若者たち
平成29年度第3回目の公開講座は、人間社会学部社会福祉学科准教授である大畠啓先生の“「ポスト地元の時代」を生きる若者たち”です。この講座は、最近の若者が東京や大阪といった大都市を好むのではなく、地元で暮らし、休日には古くからの友人と連れ立って大型ショッピングモールに買い物に行くことに焦点を置いています。
しかし、現代の若者は「地元が好き」といっても、地元で交流する人々を広げていくのではなく、小学校、中学校、高等学校での友人と長い期間に亘って交流を築いていくことを求めています。そのため、地元が好きというよりは、古くからの友人や家族が好きということが言え、地域を盛り立てる意識が欠如している状況になるとのことでした。
このような背景から「地元が衰弱していく将来が予見される」という大畠先生の見解が出され、「ポスト地元」という意味が成立しました。
大畠先生の鋭い分析に、フロアの皆様は興味津々であり、帰りがけにも大畠先生の講演について会話が聞こえるなど、強い訴求力があった講演となりました。