社会連携トピックス
【公開講座】平成30年度秋季公開講座(学外講座)を開催しました
平成30年度の学外講座は、『大人の「食育」~“のんびり”食事と栄養、健康を考える~キリンビール福岡工場を訪ねて・・・』と題して、福岡県朝倉市にありますキリンビール福岡工場での見学をメインイベントとして学外講座を11月15日(木)に実施しました。
澄み渡る秋晴れの日、まさに学外講座にぴったりの天候の中、参加者15名と大学スタッフ4名を乗せたバスは出発しました。バスの中では、健康管理学部健康栄養学科 藤井俊輔助教による、食事と栄養、健康に関する講話が行われました。食品の機能性に注目が集まる昨今、ややもすると「食品≒お薬」とも捉えかねない情報が私達の身の回りに溢れています。
藤井助教は食品本来の機能性を、紙芝居風の資料を用いて説明され、貝原益軒の「養生訓」を例にとり健康作りと食品、食事のあり方について説明されました。
和やかな雰囲気の中、バスはキリンビール福岡工場へ。ビール製造の複雑さや奥深さを工場見学ツアーから感じ取ることができました。また、ビールの原材料となる麦芽の味見や、キリンの代名詞ともいえる「一番搾り麦汁」と二番絞り麦汁の飲み比べ、ビールの香りの要である現物のホップを手に取って見ることができました。さらに、VRシステムを用いた見学プログラムでは、出荷される缶ビール目線で工場内を駆け巡る体験ができ、五感をフル活用した工場見学となりました。工場見学ツアー後は、小髙工場長からご挨拶をいただいた後に、永井醸造長からビール造りの流れ、難しさ、楽しさ、そして、ビール造りに対する熱い気持ちが伝わるご説明をいただきました。
キリンビール福岡工場を後にした一行は、大刀洗平和記念館へ。戦時中の大刀洗町の状況や、大刀洗飛行場の説明、特攻隊に関する資料等の見学を挟みバスは大学へと向かいます。途中、トイレ休憩として金立SAへと立ち寄りました。そこでは金立SA名物、メロンパンを購入される参加者の姿もちらほら。その中に混ざり、藤井助教もしっかりとお土産のメロンパンを購入されていました。バスに戻るやいなや藤井助教からメロンパンのルーツについての話がはじまり、参加者の皆さんは興味深げにその話を聞かれておりました。
話は本題へ。帰りのバスの中では「ビールの小咄」にはじまり、「養生訓」に学ぶ健康とは何か、食事のあり方とは何か、について藤井助教からお話がありました。さらに、「大人の食育」がテーマですので、お酒の飲み方と健康との関わりなどについて、世界の最新の研究結果を基に藤井助教の講話が行われました。
一日が「あっという間」に感じる学外講座となりました。参加者の皆さんには藤井助教が特選した「養生訓」をお配りさせていただきました。普段の生活の中において本講座で感じたこと、気づいたことを思い出し、実践していただければ幸いです。
来年度も、学外講座の開催を予定しておりますので、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。