社会連携トピックス
2019.10.29
【公開講座】2019年度秋季公開講座(第3回)を開催しました
2019年10月19日(土)に薬学部薬学科講師の相田美和先生を講師として迎え、「身近な毒と薬の話」をテーマに秋季公開講座第3回目を開きました。
講演では、日本中毒情報センターなどのデータから、特に急性中毒に関する情報提供が紹介されました。その中で、中毒にかかった場合、長崎県民は医療機関に相談する人が多い慎重派、しっかり者の方が多いと話がありました。続いて、同センターが相談を受けた中毒症状が多い種別としては、1位:家庭用品、2位:医薬品、3位:自然毒、4位:食品、他、5位:工業用品、5位:農業用品と説明がありました。「自然毒」には、植物、咳刺傷、きのこ、水生生物等があり、植物の中の上位3つ、1位:シュウ酸塩含有植物、2位:ジャガイモ、3位:アミグダリン、シアン生成化合物が紹介され、今回の講座では、この3つの「植物のもつ毒」についての話を中心に進められました。
後半は、この「植物のもつ毒」における上位3つについて、毒の正体、多く含む植物、植物のどの部分に多いか、それを使った食品は大丈夫? 万が一食べてしまったらどうする? また、ジャガイモの毒と同じ作用をする薬についてなどのお話がありました。上位3つは、いずれも身近な植物に含まれるものでした。その他、メディア情報で話題になった「植物の毒」についても紹介されました。
最後に先生から
中毒を起こさないために
- 怪しいものは口に入れない、他人に勧めない
- 食用植物とそれ以外の植物はできれば分けて栽培
- 食べて体調不良になったら、医療機関へ
- 中毒情報センターの電話相談も活用する。
と話があり、講座は終了しました。
相田先生、ありがとうございました。
( 報告者:地域連携室 徳吉 剛 )
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