社会連携トピックス
2019.06.18
【公開講座】2019年度春季公開講座(第2回)を開催しました
6月8日(土)に2019年度長崎国際大学春季公開講座の第2回目が開かれました。テーマは「ひきこもりの人たちの“願い”や“思い”と支援 ―「8050問題」をみつめて―」で、本学人間社会学部社会福祉学科より安藤佳珠子講師が当日の講師を務めました。関連事件がメディアで報道されたばかりでタイムリーなテーマとして、100名ほどの参加者が集まりました。
講演は講師の自己紹介と8050問題の整理から始まりました。8050問題とは、50代のひきこもりの子どもとその80代の親からなる同居家族が抱える諸問題を指します。準ひきこもりと狭義のひきこもりを合わせた広義のひきこもりの人は日本に100万人いるといわれており、その約6割は40歳を超えています。社会との関係性の中で生じる発達の問題に焦点を当てるひきこもりの学術的な定義も提示されました。
後半は、黒島の農業体験や就労支援を中心に活動している佐世保のひきこもり支援団体の紹介と続き、韓国における支援実践についても取り上げられました。ひきこもり問題を理解し、支援方法の検討に向けて、こころの3モデルが示されました。具体的に、こころの三角錐モデル、卵モデル、十文字モデルについて、「自分らしさ」の観点から説明されました。最後のまとめとイベント等の紹介を経て、終了となりました。
これらの内容に関する講師の豊富な実践経験と報道された事件の話も交えた説得力のある公開講座になりました。参加者は注意深く受講され、積極的に質問されていました。
(報告者:社会福祉学科 ヴィラーグ)
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