社会連携トピックス
2023.05.09
【社会連携】イノシシの効率的な捕獲方法についての研究結果を佐世保市長へ報告しました
令和5年4月25日、長崎国際大学と佐世保市役所による共同研究「イノシシ雌成獣の誘導剤利用による効率的捕獲方法の確立」の研究結果について、佐世保市長へ報告しました。
本研究は、佐世保市内におけるイノシシの生息頭数の減少に寄与することを目的としており、早岐猟友会のご協力のもと、長崎国際大学薬学部薬学科(深澤昌史教授、田中宏光准教授、山口泰史教授、佐藤博教授)と佐世保市役所農林水産部農政課有害鳥獣対策室により行いました。
イノシシ成獣の雌を効率的に捕獲するための誘導(誘引)剤を選択してその効果を検証し、効率的な捕獲方法の確立を図るため、佐世保市有福町の山林に箱わなを設置し、様々な文献等を基に予め候補に挙げた試料を用い、その効果を検証しました。
結果としては、今回の研究ではイノシシ成獣の雌だけを誘引する物質を発見するには至りませんでしたが、検証した候補誘引剤の中でも特に「豆モヤシ粉末健康食品(商品名:「クメフル」)」、「クーガ芋(トゲドコロ)」、「フラボノイド健康食品(商品名:「YURIKAGO2」)」さらに「いりこ(魚粉)」を使用した際、イノシシが箱わな内に入り捕獲されたことから、これらに誘引剤としての使用が期待できる可能性が確認されました。
今回の検証結果を踏まえ、より効果が期待できる物質や捕獲方法を検討していくとともに、今後は人間社会学部国際観光学科や健康管理学部健康栄養学科と協力し、捕獲後のイノシシを有効利用することで、地域の活性化に繋げていきたいと考えています。
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