社会連携トピックス
2025.09.12
【社会連携】灯台のあかりで“研究”を照らす──平戸市「灯台デモクラシパ祭」に薬学研究科教員が登壇(研究地域貢献・開催報告)
2025年7月26日(土)、長崎県平戸市で開催された地域活性化イベント「灯台デモクラシパ祭」に本学大学院薬学研究科教員が招かれ、地域における大学と研究の役割を講演しました。
- 会場となったのは、断崖絶壁にたたずむ名所「大バエ鼻灯台(おおばえはなとうだい)」。2025年3月に再整備されたこの灯台は、展望所から西海国立公園の大海原を見晴らせるとともに、地域の“新たな光”として注目を集めています。
- 長崎国際大学は平戸市と包括連携協定を結び、共同研究、地域貢献、人材育成等、地域との共創を進めています。今回は、大学で行われている長崎県の海産資源を医薬品開発に活かす国際共同研究の模様を紹介しました。
- 海きらら水族館により西海国立公園・九十九島で発見、命名された新種ナマコ Cladolabes kirara(クラドラベス キララ)──そのいのちが国際創薬研究に発展するとは、誰が想像したでしょう。発見から10年経った2024年、キララナマコに強い抗がん細胞活性を持つレクチン「キラレック」が見つかりました。さらに一人のイタリア人研究者との出会いが、このレクチンを世界へと駆り出しました。この冒険談は、聴く人に研究の醍醐味として伝わりました。
- 魚介類やクラフトビールなど、地産の銘品を海と共に楽しめる、海洋都市ならではの夏祭りで、本学のコーナー(16:30-18:00)には温かい声援を贈る聴衆が立ち寄り、大学として地域と国際の橋渡しができました。
イベント概要
『灯台デモクラシパ祭』
開催日
7月26日(土) 15:00-21:00
会場
生月(いきつき) 大バエ鼻灯台
主催
灯台デモクラシパ祭実行委員会(委員長 浜田正太(シーパース代表))
共催
灯台デモクラシー実行委員会(委員長 久保清悟(株式会社ガッタライ))
講演テーマ
「灯台モトクラシーからみた海の創薬」
講演
藤井佑樹 (薬学研究科 機能形態学研究室)
研究グループ
武藤彩花(薬学部6年)、中園万智郁(薬学部6年)、安永尚矢(薬学部6年)、藤井佑樹、小川由起子(感染防御学)、川嵜達也(薬物動態学)、吉田達貞(計算創薬学)、藤田英明(機能形態学)