学術研究トピックス
2009.12.04
【国際観光学科】細田亜津子教授が、インドネシア共和国タナ・トラジャ県より表彰されました
細田亜津子教授が、インドネシア共和国タナ・トラジャ県より、長年にわたって小学生を支援し、タナ・トラジャ県の教育向上に対して貢献したことを認められ表彰されました。
細田教授に、トラジャとのかかわりや子ども達を支援するきっかけ等について聞いてみました。
Q: インドネシア共和国タナ・トラジャ県とかかわりを持ち、またそこに住む子ども達を支援するようになったきっかけは何だったのですか?
― 世界的に有名な高床式舟形家屋(トンコナン)を修復したことがトラジャとの最初の関わりです。修復現場にはいつも子どもたちが来ていました。
村のどこでも子供たちが大人の仕事を手伝っていました。いつも沢山のトラジャ人に助けてもらいましたので、そのお返しのつもりです。
Q:どのような活動を行っているのですか?
― 毎年、いくつかの小学校を訪ねて教育支援を行っています。両親が亡くなったり、貧しかったりする子供たちを選んでもらっています。子供に会って、直接に支援金を手渡しします。
Q: インドネシアの子ども達との交流の中でどのようなことを感じられますか?
― 自分たちの未来を信じている子どもたちの心が直に見えます。誰かを(親・大人・兄弟姉妹)信じる気持ちは、人を育てるな、と思います。
Q: 今後の展望などお聞かせください。
― 支援した子供たちが、支援する側に回ってくれることです。
『雲の上の哲学者たち―トラジャ族が語りかけるもの』(西田書店、2006年 [森嘉兵衛賞受賞])には、10年間の関わりの中でわかったトラジャ族の文化や考え方が、具体的なエピソードを交えて伝えられています。
関連リンク