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【学術研究】牛蒡子・連翹の主要成分アルクチゲニンにオートファジー阻害活性を発見

 長崎国際大学大学院薬学研究科 博士課程学生 大久保伸哉君(薬品資源学研究室 宇都拓洋准教授、太田智絵助教)らの研究成果が、Journal of Natural Medicinesに掲載されました。

 オートファジーは細胞内分解機構のひとつであり、分解で生じたアミノ酸は細胞の恒常性維持に重要な役割を担っており、近年、オートファジーと種々の疾病との関連性が明らかになってきています。薬品資源学研究室では、生薬エキスライブラリーの中からオートファジー制御能を持つ生薬エキスを探索し、さらに、そのエキス中に含まれる化合物の同定ならびに作用機序の解明を目的として研究を行っています。今回の研究では、ヒト肝がん細胞において牛蒡子(ゴボウシ)や連翹(レンギョウ)の主要成分であるアルクチゲニンがオートファジー阻害および細胞増殖抑制作用を有することを見出し、その作用機序を解明しました。

 本研究室では、オートファジーを制御する複数の生薬を見出しており、更なる研究を進めています。

論文情報

題名:
Arctigenin suppresses cell proliferation via autophagy inhibition in hepatocellular carcinoma cells.
著者:
Shinya Okubo, Tomoe Ohta, Yukihiro Shoyama, Takuhiro Uto
掲載雑誌:
Journal of Natural Medicines
リンク:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32207025
https://link.springer.com/article/10.1007/s11418-020-01396-8

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