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スタッフブログ

2022年07月24日

自明堂での和と洋融合によるウクライナ人学生入学式の様子


 7月5日(火)9時30分~9時50分、ウクライナからの受入学生であるボーダノフ・ザハールさんとチャイカ・マクシムさんの入学式が挙行されました。式には、在学生(日本人1名、交換留学生1名)や、ハウステンボスで活動するウクライナ人関係者5名、その他教職員や報道関係者を入れると、約50名の方々が参列しました。 

 本学では、学びの特色として茶道教育を取り入れており、ウクライナの学生にもいち早く日本文化に触れてもらうため、今回の入学式は茶室「自明堂」にて執り行われ、理事長も紋付き袴姿で告辞を述べられました。

 入学式の開式に先立ちまして、嶋内先生より和と洋の融合をテーマにした茶室の設えについて説明がありました。床の間にはウクライナの国花である向日葵を置き、両脇にはしゃちほこと龍上観音が飾られました。しゃちほこは、古くより家を火事から守る火除けの守り神として意味があり、龍上観音は人々の苦しみを取り除き、幸運をもたらすと言われています。そして、しゃちほこと龍上観音を太陽に見立てた向日葵の方に向けることで、ウクライナから来た学生に、希望に満ち溢れた未来を過ごして欲しいという祈りが込められています。また、会場を囲うように本学で取り入れている茶道鎮信流の青色の幕を張り、向日葵の黄色と幕の青色でウクライナの国旗を表現しました。

 これから、ウクライナ学生はいくつかの科目を受講しながら、日本語の勉強に励んでいくとのことです。また、日本文化にも興味を示しているということで、早速、7月6日(水)の「茶道文化ⅡA」の授業を見学に来ていました。この日は、濃茶点前の実技確認を実施していましたので、通訳の方にも解説をしてもらいながら、実技確認の様子を真剣に見ていました。茶道文化でもウクライナ学生に対して、日本文化の魅力を日本人学生との交流を交えながら伝えていきたいと思います。

そして現在、本学ではウクライナから退避する学生の受入・支援を目的にクラウドファンディングを実施しています。詳細については、下記のリンク先に掲載されています。ぜひ、ご協力いただけますと幸いです。

リンク先:ウクライナ受入学生支援クラウドファンディング

https://readyfor.jp/projects/niu-ukraine