学部学科トピックス
2013.07.26
【薬学科】薬用植物園の「ニュートンのリンゴ」と「ヒポクラテスのプラタナス」
薬学部附属薬用植物園には、「ニュートンのリンゴ」と「ヒポクラテスのプラタナス」が植樹されています。平成24年2月に植樹され、銘板を設置致しました。
これらの木は、本学薬学部・薬品資源学研究室(代表:正山 征洋教授)のスタッフ等により推進されている玄海町における薬用植物栽培プロジェクトの一環として、玄海町・薬用植物栽培研究所に作られている「賢人の林」から移植したものです。
「ニュートンのリンゴ」は、有名な「万有引力の法則」のヒントを得たとの逸話が残る英国のリンゴの木に由来するもので、現在世界各地にその子孫の木を見ることができます。「賢人の林」へは、昭和39年に英国から日本に送られ現在小石川植物園(東京大学理学部付属植物園)に植えられている樹から分与していただきました。
一方、「ヒポクラテスのプラタナス」は、医学の父と呼ばれるヒポクラテスが、エーゲ海のコス島においてプラタナスの木の陰で弟子たちに医学を教えたとの伝説があり、現在もコス島には巨大なプラタナスが茂っています。新潟市の蒲原博士が昭和44年に同島からこの果実を持ち帰り育てた苗木に由来する成木が、新潟大学医学部を始め、全国の大学・病院等に植栽されております。「賢人の林」へは、甲府市の湯村温泉病院の成木から昭和大学薬学部の磯田博士が挿し木されたものを分与していただきました。
このような由緒ある木が植栽されていることは、医療や科学の分野で学ぶ学生にとって、大変感慨深く励みになることでしょう。本学にお立ち寄りの際には、植物園へも是非足をお運びください。
「ニュートンのリンゴ」の木
「ヒポクラテスのプラタナス」の木