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2022.06.14 国際観光学科

【国際観光学科】西海市横瀬郷での発掘調査の成果報告会を実施しました

 長崎国際大学国際観光学科博物館学芸員課程では、2020年度より西海市西海町横瀬郷で発掘調査を実施しています。

 横瀬郷は、平戸に続いて1562年にポルトガル船が来港し、大村純忠庇護のもと貿易港として栄えた地域です。しかし、1563年の後藤貴明らによる横瀬浦焼き討ちによって当時の町並みは灰燼に帰し、その後発掘調査等も実施されなかったことから、物的証拠に乏しい状況にありました。

 博物館学芸員課程では、中世横瀬浦の痕跡の把握を目的に2020年度に発掘調査を実施し、ピット(不詳な穴状遺構)3基と77点の遺物を確認しました。2021年度は、前年度調査の内容を基に当該遺跡の性格把握を目的に調査を実施し、15基の遺構と246点の遺物を検出しました。

 この度、2年間の調査成果がまとまったことから、西海市史談会をはじめとする地域住民の方々をお招きし、2022年6月13日(月)14時より、横瀬コミュニティセンターにて発掘調査の成果報告会を実施しました。今回は、本学大学院生の鐘ヶ江樹君、国際観光学科中島金太郎講師、一般社団法人西海文化財研究所の村川逸郎代表理事が成果を発表しました。発表題目は以下の通りです。

  • 西海市西海町横瀬郷試掘調査の概要:鐘ヶ江樹(長崎国際大学)
  • 横瀬浦試掘調査出土遺物に関する一考察:中島金太郎(長崎国際大学)
  • 横瀬浦の発掘調査で出土したⅨ1d類白磁が示唆する時代背景:村川逸郎(一般社団法人西海文化財研究所)

 同日は生憎の雨でしたが、地域住民の方々にお集まりいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

 なお、2022年度も横瀬郷での発掘調査は継続予定で、2022年7月後半より現地調査に着手する予定です。調査成果や2022年度調査等にご興味がございましたら、国際観光学科中島講師までご連絡ください。

お問い合わせ先

国際観光学科 中島 金太郎 講師
連絡先:k.nakajima[at]niu.ac.jp *[at]を@に置き換えてください。

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