学部学科トピックス
2022.06.16
【薬学科】縄田陽子講師(薬理学研究室)の研究課題が「公益財団法人山口記念科学振興財団 令和4年度研究助成」に採択され、授与式が執り行われました。
【研究課題】認知および渇望再燃に焦点を当てた薬物依存症における「欲しい」を消去する既存薬の探索
本課題は、既に上市されている既存薬(鎮痛薬や認知症治療薬)を活用して、治療選択肢が少ない薬物依存症の治療薬候補を創出することを目的としています。研究では、薬物依存症の動物モデルを作製し、退薬時に認められる渇望再燃(薬に対する強い摂取欲求を表す行動;薬物依存症の中核症状)や、渇望を増悪させる神経症状(記憶障害など)に対して前述の既存薬が治療効果を示すかを調査します。また、得られた研究成果は、薬物依存症治療に留まらず、インターネットやスマートフォンの普及により近年増加傾向にあり、社会問題としても取り上げられる「嗜癖性障害(インターネット依存やゲーム障害等)」に対する将来的な応用も期待されます。授与式は、山口記念科学振興財団/日本ケミファ株式会社 山川富雄様が来校され、本学で行われました(写真)。1年間の研究期間において研究費100万円が交付されます。