8月25日・26日、15回目となる2022年度 猶興館高等学校・長崎国際大学連携事業「薬学体験学習」が実施されました。本事業は猶興館高等学校理数科を対象に、薬学に関する実験を通して生徒の自主的な問題発見・問題解決能力の醸成を目的としており、今年度は理数科の2年生10名、引率教員2名が来学しました。

　今回は、「最近のウイルスの話題」、「遺伝子操作の原理」というテーマの2つの講義と、「体験しよう遺伝子操作、光る大腸菌と光るマウス」というタイトルで、大腸菌にプラスミドDNAを形質転換して抗生物質耐性を獲得させ、抗生物質を含むプレートでの生育を観察し、また、GFP（緑色蛍光タンパク質）を発現させ大腸菌の蛍光の観察を行いました。さらに、蛍光蛋白質を発現するマウスを含む様々な実験動物に直接触れながら、それを観察し実験動物の重要性に関して理解を深めました。1日目は講義と実験、薬学部の施設見学を行い、2日目は前日の実験の続きとグループディスカッション・プレゼンテーションの後、修了証書が授与されました。

　生徒の皆さんのアンケートからは、「知らないことが多くあったがわかりやすい説明や先生方のサポートがあったので、スムーズに実験を進められた。光るマウスやPCR法など興味深いことが知れてよかった。」「今回の実験は高校の授業で習った所なので、実際に確かめることができて更に理解が深まった。」との声が得られました。

　真剣に聴講し丁寧に実験に取り組む様子が見られたこと、また、学内の施設を興味深そうに楽しみながら見学していた姿からも、今後の更なる科学への学習意欲の向上や、進路を考える良い機会になったのではないかと思います。