学部学科トピックス
2025.09.30
【薬学科】西川敏夫名古屋大学教授・永次史東北大学教授 特別講演会
この度、天然物合成化学、核酸化学、ケミカルバイオロジー分野で研究を展開されています、西川敏夫名古屋大学教授と永次史東北大学教授の講演会を企画いたしました。ご多忙とは存じますが、ご参加いただけますようご案内いたします。なお、本講演会はどなたでもご参加いただけますので、広くご関心のある方にお越しいただければ幸いです。
- 日時:2025年10月24日(金) 16:00~18:00
- 会場:薬学部6号館 6104教室
- 対象:どなたでも参加可
演題「有機合成をつかって天然物の課題に挑戦する」
講師
西川 俊夫 教授
所属
名古屋大学大学院 生命農学研究科 応用生命科学専攻 生物有機化学研究室
概要
私は学生時代からフグ毒テトロドトキシンをはじめとする構造の複雑な天然物の全合成の研究を行ってきたが、2008年教授職を拝命した頃から、この技術と経験を活かして天然物化学の課題(謎)を解決できないかと考えるようになった。この講演会では、フグ毒やマタタビラクトンの生物学的意義、海産天然物アプリシアトキシンの構造多様性の謎などに関する我々の取り組みについて紹介する。
演題「有機化学による生命現象の制御・解明 In Cell Chemistryを目指した有機化学」
講師
永次 史 教授
所属
概要
私たちは細胞内の遺伝子機能解明を行う化学的な手法の開発を目指し、遺伝子発現を制御できる機能性分子を独自に設計・合成、さらに細胞内での機能を調べ、既存の分子ではできなかった新たな機能を持つ人工分子の開発を目標に研究を行っています。特に新しい機能を持つ分子を設計・合成する際に、常に細胞内での機能を意識しながら研究を進めることから、「In Cell Chemistry」という新しい分野への展開を考えています。この分野は化学と生物化学の融合が必要とされる分野であり、この中から従来にはなかった新しい科学が生まれてくる可能性があると期待しています。本講演では私たちの取り組みについて、紹介したいと思います。
問い合わせ先
長崎国際大学薬学部 ゲノム標的創薬学研究室
佐々木 茂貴
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