社会連携トピックス
2010.06.05
平成22年度前期公開講座第三回が開催されました
平成22年5月28日(土)、長崎国際大学人間社会学部 城前奈美先生を講師として、第3回公開講座「《経済効果》は、どのように算出されるのでしょう?」が開催されました。
講座は、まず専門用語の解説から始まりました。経済効果には「直接効果」:消費者が直接支払うオカネと「間接効果」:支払いを受けた会社・商店などが他の業者に支払うオカネとがあり、この両者をあわせて「第一次生産波及効果」という。なるほど、消費によっていろんな効果が生まれるのかとひたすら感心しました。
次に、「経済効果を実際に計算してみましょう」ということになり、膨大な数字の詰まった「産業連関表」を使った計算方法が説明されました。受講生の間には一瞬たじろいだような雰囲気が漂いましたが、説明を受けながら計算してみると、以外にすらすらと効果が算出でき、皆さんの顔は生き生きと自信に満ちてきました。
さて、経済効果の基礎が理解できたところで、講義は長崎における観光産業の経済効果に移りました。そしてハウステンボスの経済効果、それが発展することによる地域経済への貢献が説明され、地域振興のために行政が果たす役割として、観光事業への財政投資は公共事業よりも県内経済への波及効果が高く持続的であり、効果が広い業種に広がることが期待できると結論され、おおいに納得させられるものがありました。
次回は、6月5日「長崎国際大学から宇宙へ~国際宇宙ステーション「きぼう」での実験~」(薬学部薬学科岡村良教授・濱崎直孝教授)です。