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【学術研究】九十九島水族館・トリエステ大学と長崎国際大学「糖鎖・レクチン研究プロジェクト」が、J-GlycoNet海産動物ガレクチンの網羅的研究を始動

文部科学省 共同利用・共同研究拠点 J-GlycoNet(糖鎖生命科学連携ネットワーク型拠点)の2026年度共同研究課題に、長崎国際大学大学院 薬学研究科の教員らによる研究提案が採択されました。

本課題は、東海国立大学機構 名古屋大学・岐阜大学 糖鎖生命コア研究所、および自然科学研究機構 生命創成探究センター(ExCELLS)との課題設定型(ネットワーク型)共同研究として実施されます。

J-GlycoNetは、糖鎖に関する生命科学研究を推進する全国ネットワーク型研究拠点であり、拠点機関と国内外の研究者が連携する共同研究を毎年公募しています。

長崎国際大学大学院 薬学研究科では、2024年頃から専門分野の異なる教員が連携し、糖鎖結合性タンパク質である「レクチン」をテーマに、遺伝子情報解析から細胞工学まで、幅広い研究手法を用いた分野横断的な研究プロジェクトを進めています。

九十九島の海には、かけがえのない生物多様性があります。長崎国際大学は地域連携事業の一環として、この海をフィールドとする西海国立公園九十九島水族館と、2020年に機関連携を締結し、共同研究を進めてきました。

本プロジェクトでは、本学の研究力の強化と地域・国際連携の推進を目的として、九十九島水族館(佐世保市)およびトリエステ大学(イタリア共和国)との共同研究を実施します。

これまでに、本共同研究の枠組みにおける成果として、海綿動物からシグナルペプチドを有する新たなガレクチン(レクチンの一種)の存在を明らかにしました。この成果は、ガレクチンの分泌に関する従来の理解に新たな視点を与えるものとして、糖鎖研究分野において注目されています。

クシクラゲの一種、カブトクラゲ
写真:クシクラゲの一種、カブトクラゲ。(九十九島水族館海きららより写真提供)

今回採択された共同研究課題では、動物進化の初期に位置するクシクラゲ(有櫛動物)に着目します。クシクラゲは、神経や筋肉を持つ最初期の動物群の一つとされています。本研究課題では、クシクラゲが持つレクチンと、その結合対象となる糖鎖を網羅的に解析します。これにより、動物進化の過程で糖鎖認識のしくみがどのように成立したかを明らかにするための重要な手がかりが得られることが期待されます。

本プロジェクトでは、地域の海洋生物資源とその展示機関を、国内外の研究ネットワークと結びつけます。これにより、佐世保から生命科学の基盤解明に取り組むとともに、地球環境や医薬への応用につながる分野横断型研究を展開していきます。

採択課題

Ctenophore Galectinome: A Key to the Evolutionary GlycoCheckpoint
(有櫛動物ガレクチノーム:進化的糖鎖チェックポイントの鍵)

研究代表

藤井 佑樹

長崎国際大学大学院薬学研究科
糖鎖・レクチン研究プロジェクト

  • 藤井佑樹(代表/糖鎖生物学・機能形態学)
    吉田達貞(計算科学・計算創薬学)
    川嵜達也(膜輸送分子生物学・薬物動態学)
    小川由起子(糖鎖生物学・感染防御学)
    藤田英明(細胞生物学・機能形態学)
  • 西海国立公園九十九島水族館(させぼパール・シー株式会社)
    川久保晶博(代表取締役)
    秋山仁(水族館事業部 部長)
    野添裕一(水族館事業部 クラゲ課 課長)
  • トリエステ大学
    マルコ・ゲルドル(生命情報学)

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