研究紹介研究設備紹介
RI実験室
平成19年2月に、非密封RI使用施設として文部科学省より許可を受けた新しいRI実験施設です。薬学研究棟4階に位置し、床面積約90 m2の使用施設(実験室1、実験室2、動物実験室)に、廃棄施設、貯蔵施設、汚染検査室を備えています。使用できる非密封核種には、薬学の基礎研究に必要な3H、14Cなどのβ線放出核種や、核医学分野で多用される99mTc、123Iなどのγ線放出核種があります。
当RI実験施設は2つの実験室を有し、薬学の研究に必要不可欠であるRIを用いたトレーサー実験や放射化学実験、学部3年次に行われる放射化学実習に利用されており、現在10数名の従事者登録がなされています。
お問い合わせ先
長崎国際大学放射線取扱主任者 大神 正次 TEL:0956-39-2020㈹
RI実験機器
現在保有している実験機器は、液体シンチレーションカウンター(Tri-Carb 2800TR, Perkin Elmer)、ガンマカウンター(1470 WIZARD, Perkin Elmer)、イメージングアナライザー(STORM 820, GE Healthcare)です。
その他、RI投与動物の飼育棚及びRI汚染動物の乾燥装置が設置されており、動物を用いたトレーサー実験が可能です。
液体シンチレーションカウンター(Tri-Carb 2800TR)
3Hや14Cなどの低エネルギーβ線の測定に特に有効ですが、中・高エネルギーのβ線やα線の測定にも用いられます。本装置は、自動キャリブレーション機能、クエンチング補正機能、バックグランド除去機能により、簡易な操作で高感度な測定が可能です。
ガンマカウンター(1470 WIZARD)
ウェル型のNaI (Tl) シンチレーションカウンターで、試験管内のγ線放出核種の放射能を測定します。本装置では、サンプルチェンジャーにより、最大550サンプルまでセットすることが可能です。主にトレーサー実験、ラジオイムノアッセイなどに利用されています。
イメージングアナライザー(STORM 820)
本装置は画素サイズ50 μmの高精度放射線画像解析システムで、放射能をImaging Plate (IP)に感光させることにより、放射能分布を視覚的に調べることができます。オートラジオグラフィーによる脳神経解析や遺伝子解析などに利用されます。
遠赤外動物乾燥装置(Windy 2000)
遠赤外線放射セラミックパネルを使用したRI汚染動物の乾燥装置です。
RIを投与された動物は、この装置で十分乾燥された後、日本アイソトープ協会で安全に集荷、処理されます。