学術研究トピックス
2021.11.29
【学術研究】健康維持に期待されている天然物・クメストロールを多く含む豆もやしの栽培法を樹立
近年、ポリフェノールの一種であるクメストロールの薬効についての研究が進んでいます。クメストロールは、動物実験で抗がん作用、抗アルツハイマー病作用、抗肥満作用、および骨吸収の阻害作用などを持つことが報告されています。今回、長崎国際大学では、クメストロールの簡易な定量分析法を開発しました。この方法を用いて、野菜の中でもクメストロールを多く含む“豆もやし”のクメストロール含量を10倍以上に増加させる栽培法を明らかにしました。この栽培は、健康維持により効果的な“豆もやし”の提供に役立つものです。本研究をもとに大学発ベンチャー「佐世保食品工房」より「クメフル」が開発されました。
論文情報
- 題名:
- Effective methods for increasing coumestrol in soybean sprouts
- 著者:
- Ohta Tomoe, Uto Takuhiro, Hiromitsu Tanaka
- 掲載雑誌:
- PLOS ONE
- リンク:
- https://doi.org/10.1371/journal.pone.0260147
本件に関する問い合わせなど
長崎国際大学 分子生物学研究室 田中宏光