林ゼミ(臨床栄養学)では、腎臓病や先天代謝異常症の一つであるフェニルケトン尿症(PKU)の食事療法や栄養教育に関する研究を行っております。

　これまでの研究活動で低たんぱく食品を活用したPKU食事療法のためのレシピ集を林ゼミの4年生が作製し、主に九州地域に在住の患者さん、ご家族の方へお送りさせて頂きました。

　その後、卒業研究の一環として、レシピ集を4年生と3年生が共同で改訂作業を行い、今回、全国のPKU患者さん、ご家族へお渡しすることができることになりました。今後、順次発送を行っていきたいと思います。

　改訂版では、九州・沖縄地域の郷土料理(いきなり団子、だご汁、サーターアンダギー、佐世保バーガーなど)をベースに低たんぱくのPKU食になるようにアレンジしたレシピも加え、更に充実した内容になりました。毎日の食事作りに活用しやすいようにレシピ動画も撮影し、QRコードから簡単に検索、視聴できるよう工夫しています。

　この取組は、本学のSDGs推進奨励制度の支援を受けて、行われました。本取組では、SDGsに設定された17のゴール中の目標3[保健]及び目標4[教育]の達成を目指しています。

　今後、4年生は食事療法の実践のための栄養教育、患者支援などに関するテーマで卒業論文の作成に当たります。

　健康管理学部 健康栄養学科では、11月27日(土)に卒業研究発表会を予定しております。