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【薬学科】もろみ酢から新規乳酸菌飲料「美らBio」を開発

 本学薬学科生化学研究室では、沖縄県の泡盛酒造メーカーおよび琉球大学農学部との共同研究において、もろみ酢を乳酸発酵させた新規乳酸菌飲料の開発に取り組んできました。これまでに得られた研究成果を基盤として新規乳酸菌飲料「美らBio(チュラビオ)」の開発に至ったことから、平成28年9月12日に沖縄県庁において記者会見を開催しました。

 記者会見には、研究グループを代表して、生化学研究室の野嶽勇一准教授の他、株式会社石川酒造場の仲松政治代表取締役および上間長亮係長、琉球大学農学部の平良東紀教授、沖縄県商工労働部ものづくり振興課の山城貴子課長が出席しました。

 もろみ酢は、泡盛の製造過程で生じる酒粕(もろみ粕)を圧搾して造る発酵食品であり、アミノ酸やクエン酸を豊富に含んでいます。ヘルシーな印象がある一方で、独特の香りが敬遠されることがあります。今回開発に至った美らBioは、乳酸発酵によって風味の改善に成功しており、シークヮーサー風味のさっぱりとした味わいに仕上がっています。もろみ酢を原料とする乳酸菌飲料の開発は、国内初の試みとなります。

 野嶽准教授を中心とする生化学研究室の研究グループ(戸田聡美研究員、松瀬礼研究補助員、井手絵美研究補助員、射場仁美健康栄養学科助手、榊原隆三教授)では、マウスに美らBioを一定期間摂取させ、美らBioの健康機能性を評価する動物実験を実施しました。美らBioを摂取させたマウスでは内臓脂肪や血中コレステロール量が抑制されており、肝機能の改善も確認されました。

 本学では地域社会への貢献を目指した産学連携研究に積極的に取り組んでおり、美らBioの誕生はその成果の一つと位置づけられます。また、もろみ酢の出荷量は2004年をピークに減少していることから、美らBioによるもろみ酢市場の活性化が期待されています。(株)石川酒造場による美らBioの販売開始は、来春を予定しています。

記者会見の様子
生化学研究室の研究メンバー
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